子育てがつらくて余裕がない時の、自分を責めない考え方

子育てがつらくて余裕がない時の、自分を責めない考え方

朝から晩まで子どものことに追われ、自分のことは後回し。やっと寝かしつけたと思ったら、今日も優しくできなかったと自己嫌悪に襲われる。「母親(父親)なんだから」「みんなやっていることなのに」と、つらいと感じる自分を責めてしまう――。

子育てがつらくて余裕がないという気持ちは、とても多くの人が抱えています。けれど、その気持ちはなかなか口に出しにくく、「自分だけがうまくできていない」と孤独を感じてしまいがちです。この記事では、そのつらさにそっと寄り添いながら、自分を責めずに済む考え方を、急がず一緒に見ていきたいと思います。読み終えた時、少しだけ肩の力が抜けていたら嬉しいです。

はじめにお伝えしておきたいことがあります。もし今、心や体が限界に近いと感じているなら、それは一人で抱えるべきものではありません。その点については、記事の後半で触れています。

子育てがつらいのは、あなたが頑張っているから

まず知っておいてほしいことがあります。子育てがつらいと感じるのは、あなたが愛情のない親だからでも、忍耐が足りないからでもありません。むしろ逆で、それだけ真剣に子どもと向き合い、毎日必死に頑張っている証拠です。

子育ては、休みも代わりもなく、思い通りにいかないことの連続です。それを毎日続けているだけで、本当にすごいことをしています。「つらい」と感じるのは、自然なこと。その気持ちを「ダメな親の証拠のように責める必要は、まったくありません。まずは、つらいと感じている自分を、そのまま認めてあげてください。

「いい親でいなければ」が、自分を追い詰める

子育てに余裕がなくなる原因の一つに、「いい親でいなければならない」という思い込みがあります。いつも笑顔で、感情的にならず、栄養を考えた食事を作り、子どもと丁寧に向き合う――そんな理想を自分に課していると、できなかった時に自分を激しく責めてしまいます。

でも、そんな完璧な親はどこにもいません。イライラする日も、怒ってしまう日も、何もしたくない日もあって当たり前です。「いい親」であろうとするより、「ほどほどの親で大丈夫」と肩の力を抜くこと。それが、結果的にあなたにも子どもにも、穏やかな時間をもたらします。

つらさを少し軽くする、考え方

子どもの機嫌は、あなたの責任のすべてではない

子どもが泣いても、ぐずっても、それはあなたの育て方が悪いからではありません。子どもには子どもの感情やリズムがあり、親がコントロールできない部分がたくさんあります。「自分のせいだ」と全部を抱え込まず、「そういう日もある」と受け流すことも大切です。

他の家庭と、比べない

SNSや周りを見ると、みんな楽しそうに子育てをしているように見えます。でも、それは見えている一部分にすぎません。どの家庭も、見えないところで同じように悩み、疲れ、つらさを抱えています。あなただけが大変なわけではありません。

自分を後回しにしすぎない

子どものことを優先するあまり、自分の休息や楽しみを完全に削っていませんか。親が疲れ切っていると、心の余裕はどんどんなくなります。自分を大切にすることは、わがままではなく、子どもに穏やかに接するためにも必要なことです。

余裕を取り戻すための、小さな工夫

1. 「やらないこと」を決める

すべてを完璧にやろうとすると、心も体も持ちません。今日は掃除をしない、夕飯は買ってきたものでいい――そんなふうに「やらないこと」を意識的に決めると、気持ちが少し楽になります。手を抜くことは、悪いことではありません。

2. 一人になれる時間を、少しでも確保する

たとえ数分でも、子どもから離れて一人になれる時間は大切です。温かい飲み物を飲む、好きな音楽を聴く、ただぼーっとする。短い休息が、すり減った心を少しだけ回復させてくれます。

3. 頼れるものは、遠慮なく頼る

家族、友人、自治体の子育て支援、一時保育やファミリーサポートなど、頼れる手はいくつもあります。「自分でやらなければ」と抱え込まず、使えるものは遠慮なく使ってください。頼ることは、親としての責任を果たしている証です。

4. つらい気持ちを、言葉にして吐き出す

つらさを一人で抱え込むと、どんどん大きくなります。信頼できる人に話す、同じ立場の親とつながる、ノートに書き出す。気持ちを外に出すだけで、心は少し軽くなります。「こんなこと言ったら」とためらわず、正直な気持ちを吐き出していいのです。

つらさが限界に近い時は、一人で抱えないで

ここまで、自分を責めずに済む考え方をお伝えしてきました。けれど、いちばん大切にしてほしいのは、「一人で抱え込まないで」ということです。

子どもにきつく当たってしまって止められない、涙が止まらない、眠れない、何も感じられなくなってきた、消えてしまいたいと思う――そんな状態が続いているなら、それは心が限界に近づいているサインです。それはあなたが悪い親だからではなく、それだけ一人で頑張りすぎてきたということです。

そういう時は、どうか助けを求めてください。各自治体には子育て世代を支える相談窓口があり、子育ての悩みや親自身の心のつらさを相談できます。地域の保健センターや、子育て支援センターも力になってくれます。「こんなことで相談していいのかな」とためらう必要はありません。あなたとお子さんを守るために、頼っていいものです。

まとめ――頑張っているあなたへ

子育てがつらくて余裕がない日々は、本当にしんどいものです。でも、つらいと感じるのは、あなたが毎日真剣に子どもと向き合い、必死に頑張っているからにほかなりません。完璧な親である必要はありません。ほどほどで、十分です。

自分を責めず、手を抜けるところは抜き、頼れるものは頼りながら、自分のことも大切にしてあげてください。今日できることは、ほんの小さなことでかまいません。まずは、今日まで頑張ってきた自分に「よくやっているね」と、そっと声をかけてあげてください。

よくある質問

Q. 子どもにイライラして、きつく当たってしまう自分が嫌になります。
余裕がない時にイライラしてしまうのは、あなたが愛情のない親だからではなく、疲れ切っているサインです。まずは自分を休ませることを優先してください。それでも止められないつらさが続く時は、一人で抱えず、自治体の相談窓口など専門の支援を頼ることも大切です。あなたを責める場所ではなく、支える場所です。

Q. 周りに頼れる人がいなくて、一人で抱え込んでいます。
身近に頼れる人がいなくても、頼れる場所はあります。自治体の子育て支援センター、一時保育、ファミリーサポートなど、地域には子育てを支える仕組みがあります。まずは住んでいる地域の子育て相談窓口に問い合わせてみてください。一人で全部を背負わなくて大丈夫です。

Q. 「母親(父親)なんだから」という言葉がつらいです。
その言葉に、必要以上に縛られなくて大丈夫です。親であっても、一人の人間として疲れるし、つらくなるのは当たり前です。「親だから完璧にやらなければ」ではなく、「親である前に、自分も大切にしていい」と、自分に許可を出してあげてください。